2023年12月11日月曜日

【ツクールアドベントカレンダー2023】自分流のプラグインの探し方(ツクール初心者向け?)

Bloggerの仕様で12/11記載になってますが、本記事はツクールアドベントカレンダー2023の12/12掲載の記事で間違いありません。

というわけで、見切り発車でツクールアドベントカレンダーに参加してしまいました、UFOと申します。
特に何か教えられるようなこともないので自分なりのプラグインの探し方など書いて、ツクール始めたての方の力になればと思います。お手柔らかにお願いします。



こんなゲームを作りたいけど、ツクールデフォルトでは出来ない!
こんな機能が欲しい! と思ったこと、ツクールを触っていると1度はありませんか。

ツクールは文章や画像の表示、通行可否の判定やメニュー・戦闘画面へのシーン遷移など、ゲーム制作の根幹ではあるものの初心者にとって大きなハードルとなる部分を無視することができます。
手軽に作れる反面、オリジナリティを出そうとしたときにそういった既成の仕様が立ちはだかることもあるでしょう。

それを解決するにはどうすればいいか。
元も子もない事を言えば手っ取り早いのは『自分でプラグインを組む』こと。
もしくは『条件分岐や選択肢を組み合わせまくってコモンイベントやピクチャ等を駆使して無理やり再現する』ことです。

しかし前者は相応の知識が、後者は組み上げる根気が必要となり、更には全ては自己責任なのでデバッグや不具合修正も自分でやるしかありません。

(ちなみに自作BraveBringerのカジノ系イベントはババ抜き以外、コモンイベントによるゴリ押しだったりしますが……)


プログラミング知識やツクール制作での経験が無いと現実的ではありませんし、
そもそもツクール自体が「ノーコードでのゲーム制作」ができる事が強みです。
XP以降のツクールには「スクリプト」「プラグイン」といった機能を拡張できるシステムが搭載されています。
これにより、偉大な先人の遺産をありがたく使わせていただき、様々なゲームシステムを実現できるわけですが、そもそも自分の求める機能を生み出すプラグインをどうやって見つけるのか、という問題も出てきます。
ということで、自分なりの目当てとなるプラグインの探し方をいくつかの項目に分けて紹介してみたいと思います。

【1.他のツクール製ゲームを見てみる】

もしその機能を導入したいと思ったきっかけが同じくツクール製のゲームであれば、そのゲームのクレジットやReadmeに、使用したプラグインの作者が記載されているはずです。

言うまでもなく、そこから配布サイトをたどることができれば、配布終了やサイト閉鎖という悲劇に見舞われなければ同じプラグインを入手することが出来るでしょう。


【2.大手サイトを見てみる】

プラグインを置いているサイトは国内外を問わず、大小さまざまありますが、やはり大手のサイトの方が当然目当てのものが置いてある可能性が大きいです。
あるいはそれを探すうちに、目当て以外のものでも導入したいプラグインが見つかるかもしれません。

というわけで、自身が普段お世話になっている多数のプラグインを備えている大手サイトや、複数の作者のプラグインを取りまとめているサイトをいくつか簡単に紹介してみます。

DelusionalField(トリアコンタン様)
URL:https://triacontane.blogspot.com/

言わずと知れた著名なプラグイン制作者様ですが、細かなものから大規模なものまでとてつもない数のプラグインを作成されています。
更に制作したプラグインをスプレッドシートに一覧でまとめてくれているため、目当てのものを検索しやすいのもありがたいところです。

GitHub/Futokoro(フトコロ様)
URL:https://github.com/futokoro/RPGMaker/blob/master/README.md

制作したプラグインをGitHubで公開されているプラグイン制作者も多いですが、ツクールMVで制作を行うに当たりよく利用させていただきました。

スキルツリーシステムやパラメータの拡張といった機能の追加や、バトル画面やメニュー画面のレイアウト変更、ミニゲームの実装まで、MV限定にはなりますがプラグインを多数取り揃えています。
個別にわかりやすい解説ページが用意されているプラグインも多いのも助かるところです。

特にレイアウト変更はツクールデフォルトの機能を拡張するような形で、カスタマイズ性の高さに比して機能が理解しやすいため、ちょっとデフォルトから自分なりにアレンジしてみたいという場合にはおすすめです。

ツクプラ(ハリズミ様)
URL(MV向け):https://plugin.fungamemake.com/
URL(MZ向け):https://plugin-mz.fungamemake.com/

複数の作者のプラグインの紹介記事が掲載されている登録型のサイトです。
MV版とMZ版のサイトがそれぞれ存在しています。
閲覧するだけなら、ユーザー登録は必要ありません。
Twitter等で公開していて自分のサイトを持っていないプラグイン制作者のプラグイン情報や、中には海外製のプラグインを翻訳したものもあるため、非常に助かります。
またサイト内の検索機能があり、目当てのプラグインを探しやすいです。

ただし、利用するプラグインの規約などはちゃんと元サイトにてしっかり確認するように心がけましょう。

【3.関連ワードで検索してみる】

昨今のネット情勢の影響で少々信頼性が落ちてきているところではありますが、GoogleやYahooなどの検索で、目当ての機能名に「ツクール」「プラグイン」等の文言を添えて検索するのも初歩的ながら、依然有効です。

もちろん、上記で紹介したような既知のサイトばかりヒットすることも、目当ての機能が引っかかってこないことも多々ありますが、
「ツクールフォーラム」「ツクマテ」等のコミュニティサイト書き込み記事が引っかかり、ピンポイントな機能や、ニッチな需要に答えるプラグインが見つかる可能性があります。


【4.英語で検索してみる】

それでも目当てのプラグインを見つけられない場合、自分の目当てとするプラグインに関連するワードを英語に書き換えて再度検索してみましょう。

例えば「ツクールMZで、装備して戦闘を行うとスキルを習得するシステムを導入したい」であれば、「mz plugin skill equip learn」のように入力して検索する感じです。

理由としてはだいたい上記と同じですが検索を行う範囲として、海外のフォーラムの書き込みや、プラグイン制作者のサイトを含める事ができます。
もちろん、使用に当たり規約や解説の読み取りに翻訳が必要になるとは思いますが、DeepL等の便利な翻訳サイトが揃っていることもありますし、
国内同様にMITライセンス、CC(クリエイティブ・コモンズ)ライセンス等共通の規約を採用している事も多いです。

ツクール(Maker)シリーズは海外でも展開しており、活気もありますので、
目当てのプラグインを見つける際の選択肢として頭の片隅においておくと、もしかすると役立つ場面が出てくるかも知れません。

(先日ふと思い立って試してみたところうまくいったため、 個人的にこの記事で一番、試してほしいことだったりもします。)


【5.誰かに聞いてみる】

ツクールフォーラム、ツクマテ等のコミュニティサイトでは、「Q&A」のコーナーが用意されていることもあります。

必ずしも答えが返ってくるとは限りませんし、返答までに時間がかかる場合もあります。
それでも、自分以外の意見や知識を得られるのは有意義なことです。
Twitter等のSNSで交流がある方がいるようであれば、そちらで聞いてみてもいいかもしれません。


【6.依頼して作ってもらう】

プラグイン制作されている方の中には、自身のSNSやフォーラム等でプラグインへの機能追加や、プラグイン制作のリクエストを受け付けている方もいます。

また最近ではココナラ等のコミッションサイトで有償で受け付けているクリエイターもおり、財布に余裕があればそういったところから依頼してみるのもアイデアの一つかもしれません。

ただし有償無償を問わず、依頼する際は丁寧な言葉づかいを心がけ、自分が希望する要件を具体的に、かつ分かりやすく伝えるようにしましょう。

以下は、個人的にリクエストの際実施したことです。
プラグインに限らず、イラスト依頼等でも共通だと思います。

・完成図をビジュアルで提示する

明確な完成イメージがあるなら、ペイントでの手書きや、Excel・PowerPoint等の図形や表の組み合わせでもいいのであると伝える助けになる場合があります。

分かりづらい場合は文字などで補足も入れるといいかもしれません。
※例:Excelで再現


・具体的なイメージ元があるなら、それを伝える。

アイデアの元となる作品等があるなら「~~のような」「~~の◯◯システムのような」等、具体的な例を提示してもいいと思います。

ただし相手がその元となる作品を知っているとは限らないため、動画やスクリーンショットがあるなら合わせて提示するといいかもしれません。


・依頼文章を1日置いてからもう1度読み返してみる。

「これで本当に伝わるだろうか」「失礼に当たらないだろうか」と悩んだら、一度文章をそのまま寝かせて、1日置いて読み返してみると問題点や改良点が見つかるかもしれません。

AIの活用に抵抗がなければ、ChatGPT等を活用して添削してもらうのも現代ならではの解決法の一つだと思います。


ある程度ツクールを触っている人なら「もう知ってるよ!」「何を今更」というような内容ばかりだったと思いますが、各所で新たにツクールに触れる人も少なくとも自分の知る中でも複数確認しております。

自分も、ツクールアドベントカレンダーの存在は知っていながら参加するのは今回始めてであり、とりとめのない書き散らしのような内容だったかと思いますが、もしもこの記事が「知らなかった!」という人の目にとまり、一助になったのであれば幸いです。

長々と読んでいただきありがとうございました。

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